一時期、建物明渡しを非常に多く受任していた頃がありました(事案が分からないように話を変えてお話します)。

その時は、私は家主側の代理人であり、家賃を長期間支払っていないため、明渡しの訴訟の依頼を受けたのですが、相手方と電話も繋がることからも

未だ交渉の余地があるのではないだろうかと考え、粘り強く交渉を続けました。

相手方は、「次払う」「来月は払う」と言を左右にする状態です。

これでは埒が明かないことを骨身にしみて感じ、訴訟提起の準備を始めると共に内容証明郵便を並行して送付します。

すると内容証明郵便が功を奏したのか(大体こういう方々は通知書系にも無頓着)、任意に部屋を退去いただくこととなりました。

それはそれでよかったのでしょうが、退去のときに部屋をあけたら、中は動物の国。様々の動物の巣窟です。そしてだれかわからないご高齢の方々が10名弱…

最早、原状回復の際の経年劣化や通常損耗といった概念で語れない程朽ち果てていたんですね。

クロスならクロスで6年経ったから何してもいい、ボロボロに使い込んでいいというわけではないことは知っておいた方がいいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です